フランス語の学習・習得に使える本(書籍)|初心者でも楽しくフランス語を勉強するために

フランス語って響きもカッコいいし、使いこなせるようになったら素敵だなぁと思う方も少なくないのではないかと思いますが、いざ勉強を始めてみたらその難しさに挫折してしまった・・・という方も多いのではないでしょうか。

英語とは違う発音、文法、女性形と男性形があったり、読まない文字があったりして・・・文法書を読んでもなかなか理解できず結局やめてしまう・・・私もフランス語を独学で勉強したての頃はそうでした。

そこでオススメしたいのが、「文法とか発音が分からなくてもとにかく好きなものに取り組んでみる」ことです。

私の場合、好きな本をフランス語で読むことで、少しずつ単語や文章の構成を覚えることができ、その後文法や発音を本格的に学ぶ際にも役立ったと思います。

というわけで、今回はフランス語の学習・習得に使える本を個人的セレクトでご紹介します。

1.悪童日記(LE GRAND CAHIER)|アゴタ・クリストフ

フランス語を勉強するよりも以前に、日本語で読んで衝撃を受けた本、アゴタクリストフの「悪童日記」

フランス語を勉強したいと思うようになって、洋書が置いてある本屋さんに出向いた時にフランス語で書かれた「悪童日記(原題:LE GRAND CAHIER)」を見つけて、「これをフランス語でよんでみたい!」と思いました。

それからもう30年近く・・・、フランスへ行った際にもお守りのように荷物に入れ、そして日本まで持って帰ってきた実物がこれ。
もうボロボロです(笑)。

当時、辞書を調べながら単語をまとめたメモが残っていますが、本当に基本的な単語も何も知らなかったことが分かります。「家」とか「目」とか「〜になる」など、超基礎の基礎の単語も辞書無くして理解できない頃の自分のメモ、初心を忘れないためにも大切に挟んであります。

この悪童日記は、内容は結構残酷というか、双子のきょうだいが淡々と戦争の時代を生き抜く姿を子供が書く日記という形式で綴られているもので、日本語で読んだ時もそのシュールな文体や内容に大きな衝撃を受けました。

この本がフランス語の学習に向いている点は、

  • 作者のアゴタ・クリストフはハンガリーからスイスへ亡命をした作家で、フランス語が母国語ではないため難しい表現が少ない
  • 子供が書いた日記という設定のため、難しい単語や言い回しもなく、表現もストレート
  • 子供が書いた日記のため、基本的に動詞は現在形と過去形のみ
  • 文章が短く、主語述語がはっきりしている

です。

とにかく文章が明快で、分かりやすい。
でも内容は大人向けなので、「簡単な子供向けの読み物を読んでいる」という感覚は全くありません。

書籍としてとてもオススメなので、まずは日本語で読んでから、フランス語版を読んでみてくださいね!

続編の「ふたりの嘘」・「第3の嘘」も興味深い内容ですが、子供たちが大きくなっていくにつれフランス語としても難しくなっていくので、初心者は「悪童日記」がオススメです。

2.プチニコラ(LE PETIT NICOLAS)|ゴシニ / サンペ

こちらも、フランス語を学び始めてすぐに読んだゴシニ / サンペの「プチニコラ」シリーズ

小学生のニコラと、その友達たちの小学校や家庭での様子が生き生きと描写され、サンペのイラストも本当に愛くるしくて癒されます。

日本でいえばサザエさんとかクレヨンしんちゃん、少年アシベくんみたいな感じの、等身大の子供たちの自然な姿、いたずらをして先生に怒られたり、お母さんにプレゼントをして喜ばれたり、友達同士で喧嘩をしたり・・・、その様子が子供のニコラによって綴られています。

ちょっぴり生意気で、でも優しくて、主人公のニコラはもちろん、クラスメイトのクロテール、ウード、ジョフロワなどそれぞれにしっかりと個性があって、次はどんなことがあるんだろう?と楽しみになります。

プチニコラシリーズがオススメの理由は、

  • 子供が書く文章という設定のため、難しい表現や言い回しもなく、シンプル
  • 日常会話がたくさん出てくるので普段使える表現がたくさんある
  • イラストがとにかく可愛くて癒される
  • 1話1話が短く完結なので、1日1話、という感じで読み進められる
  • フランスの文化を知ることができる

などがあります。

学校での様子だけでなく、祝日やバカンスの過ごし方、家庭での親との関係性など、フランスならではの文化にも触れられて、面白いですよ。

3.星の王子様(Le Petit Prince)|サンテクジュペリ

フランス文学を専攻したりしていなくても、「星の王子様(原題:Le Petit Prince)」は読んだことがある方は多いのではないかと思います。

寂しがりやで繊細な王子様が色々な星を訪れるお話で、少し哲学的な側面もあるお話ですが、いうまでもなく世界的に有名なフランス文学・児童書のひとつですよね。

まだフランスで通貨「フラン」が使われていた頃には、50フラン紙幣にも星の王子様が印刷されていたほどです。

星の王子様の冒頭は、語り手である「僕」がパイロットになり、砂漠に不時着して星の王子様に出会う・・・というところまではわりと普通のフランス語の文章なため、初級でいきなり読み始めようと思うと少し難しく感じるかもしれません。

でも、星の王子様が登場して「僕」との会話が始まり、4章以降で王子様が自分の星を出てから地球へ辿り着くまでの物語になると、まだ完全に大人ではない星の王子様らしくあまり難しい言葉遣いではなくなります。

私の場合、オーディオブックで星の王子様を聴くのが耳に心地よく、フランス語を耳で覚えるのにも役立ちました。

星の王子様がオススメの理由は、

  • 言葉遣いがきれいで分かりやすい
  • 本自体の内容が心にしみる
  • 日本語で読んだことがあれば、内容が分かるので読み進めやすい

です。

フランス語を勉強するならやっぱり読んでおきたい「星の王子様」、冒頭難しくて挫折しそうなら、王子様がいろんな星を訪れるあたりから読むのも良いですよ!

4.異邦人(L’étranger)|カミュ

少し文法が分かってきたくらいの初級〜中級でオススメなのが、カミュの「異邦人(原題:L’étranger)」

1冊目で紹介した「悪童日記」もそうですが、文学作品をしっかり読みたいという方にもオススメです。

文学小説ということで敷居が高く感じますが、(実際、ユーゴとかスタンダールとか、かなり読むのが難しい作家さんも多いです)カミュの「異邦人」は主人公の書き手 ・ムルソーのキャラクターを反映しているのもあると思いますが、難しい文法や単語が少なく、とても読みやすいです。

実際、わたしはこの「異邦人」を初級〜中級クラスの課題として読み、「絶対難しいに違いない!」と最初は思いましたが、1ページ目から読みやすくて続きも気になり、分からない単語だけを辞書でひきながら読みました。

カミュの異邦人のオススメポイントは

  • 文法が難しくない
  • 情景描写が良く分かりやすい
  • 文学小説を1冊読みきれたという達成感がある

などが挙げられます。

5.好きな本や漫画のフランス語訳本

最後にオススメなのが、自分が好きな本や好きな作家の小説のフランス語訳本です。

わたしもフランスに住んでいた頃に、フランス語の学習も兼ねて日本人作家のフランス語訳本を何冊か買って読みました。

例えば・・・

  • 村上春樹
  • 村上龍
  • 吉本ばなな

などなど。今はもっと多くの日本人作家の著書がフランス語訳されていて、アマゾンフランスなどでも購入可能(日本まで配送してくれる)です。

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もしも日本語で読んでとても気に入った本があれば、そのフランス語訳を買って挑戦してみるのも良いと思います。
あらかじめ設定や内容が把握できているので、「この単語はあの意味だな」なんていうのも分かります。

村上春樹の小説は日本語でも読みやすいですが、フランス語でも比較的読みやすかったです。
印象的だったのが、くだらない役に立たないものを表すために登場人物が言った「きゅうりのヘタのようなもの」という表現が、フランス語では「まだ青いきゅうりのみたいなもの」となっていたこと。
そんな表現の違いを見つけるのも楽しいですよ。

また、小説ではなく漫画も多くの作品がフランス語版として出版されています。

わたしはバカンスを過ごさせてもらった友人宅に、友人の弟が買っていた「20世紀少年(浦沢直樹)」が20巻ほどあって、毎晩夢中になって読みました。
漫画ならそれこそ難しい表現も少ないし、イラストでかなり理解もできるので、オススメです。


フランス語の初級でも楽しめて、フランス語の学習や習得に役立つ本をご紹介しました。

最近はオーディオブックなど耳で聴ける本も充実してきていますので、お気に入りの本を耳で楽しむのも良いですね!

参考にして頂けたら幸いです!

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