音感を鍛えておくと語学力も上達する?実体験から感じること

小さな頃から音楽に接したり、音感を鍛えておくことは子供の情操教育にも良いことは有名ですよね。

でも、実際にピアノを習ったり歌を歌ったりしても、音楽に関係する職業につく人は少ないと思います。

将来の仕事にも結びつかないのにお金や時間をかけて子供に習い事をさせることに、少し迷いが生じてしまう親も少なくないはず。

でも、音楽に接したり音感を鍛えておくことで、直接音楽に関わらずメリットがあるのでは?という話を今日はご紹介します。

実体験に基づいた考察です。

保育園から絶対音感をつけるために和音の特訓

これは私の実体験に基づいた内容で、個人的にはちょっと切ない思い出でもあります。

というのは、私の母は高校で音楽の教師をしていて、家でもピアノや専門の声楽の個人レッスンを行なっていた関係から、幼少期からかなり厳しく強制的に音楽に接さなくてはならなかったからです。

今でも覚えているのが「和音の特訓」。

ドミソ、とか、ソシレ、とかソドミ、とか3つの和音(時に4つ)をランダムにいろんな高低を交えて母がピアノで鳴らし、それを当てるというゲームのような特訓なのですが、間違えるとひどく怒られるのでそれはそれは辛い思い出です。

とはいえ、正解すると「そう!」と一瞬褒めてもらえるので、きちんと答えられた日は嬉しかったですね。

大抵保育園へ行く前の時間にその和音の特訓が行われていたのですが、なかなか正解できないと保育園の時間になっても行かせてもらえない・・・という日もあり、ある日ついに、「今日はとことんやる!」と、保育園をお休みさせられて泣きながら和音を特訓されました。

その日母に言わせると私は「絶対音感をマスターした」記念日なのだそうですが、保育園に行けず泣きながら和音を聞かされた悲しい思い出として残っています。

ピアノの練習に挫折

その後、ピアノを母から教わることになりましたが、あまりにもスパルタで楽しくなく、親子喧嘩になるばかりだったので、中学生くらいから外部の先生に教えてもらうことになりました。

しかし運指の練習がどうしても好きになれず、また練習をしていても当然家なので、母からダメ出しをされたり他の子供と比べられたり・・・ということがあり、結局練習もほとんどせず、ピアノ自体楽しめることもないまま、やめてしまいました。

今思えば、ひとつの小さな家にグランドピアノとアップライトピアノが両方あり、クラシックのレコードもたくさんあるという恵まれた環境なのに、全く興味を持てないまま終わってしまったのは勿体無かったなぁと思います。

英語が好きになる

中学校では勉強も好きではなく、成績もよくありませんでした。

家でも楽しく過ごせず、毎回通信簿をもらう学期末が憂鬱で仕方がありません。

でもふとしたきっかけから英語が好きになり(実際には英語の先生が好きになったのですが)、不思議と英語だけ成績もどんどんよくなりました。

大学で語学を選考

大学受験は、特にこれといってやりたいことがあったわけではないのですが、東京に行って一人暮らしをしたいという全く勝手な同期から東京の大学を受験させてもらいました。

国語も社会もそんなに成績が良くなく、英語の点だけで大学に入れたというくらい、英語しかろくにできませんでした。逆に言うと、英語だけは特に努力をしたつもりがないのにスイスイ頭に入ってくる感じでした。

大学ではドイツ語とフランス語を専攻。でも遊んでばかりいて、授業にはついていけてましたがそれほど身にはなりませんでした。

フランスに留学しフランス語をマスター

大学卒業後、製菓関係の仕事についたことがきっかけでフランスへ留学することにしました。

ほとんどフランス語の勉強をしないままとにかく留学をスタートさせたのですが、最初の頃は英語でなんとか会話をしながら語学学校でほぼゼロから学ぶ・・・と言う感じでした。

英語とは文法も発音も異なるフランス語に苦戦しましたが、生活する中で「これはフランス語を真面目にマスターしないとやばい」と気がつくきっかけもあり、本気で取り組むようになってから徐々に上達していきました。

語学が得意なのは耳がいいから?

フランスに住んだからといって、皆が思うようにフランス語ペラペラになると言うわけでは実際のところありません。

日仏カップルなどは、フランス人の相方が全て面倒を見てくれて、全くフランス語は話せない人も多いですし、家では英語で会話しているというカップルも多いです。

なので、周りの日本人からも「フランス語が上手になってすごい!」と褒められてそれがまた励みにもなっていたのですが・・・、ある日母から「語学ができるのは耳がいいからよ、絶対音感があるからよ」と言われました。

私にとって絶対音感をつけるための「和音特訓」は苦行でしかなく、それまで1ミリも感謝したことはなかったのですが、不思議とその時には「確かにそうかも知れない」と納得できました。

文法を理解して使いこなすことも大切ですが、人が発音しているのを聞いて、それを自分の口から再現するというのは耳でちゃんと聞き分けられないと難しいと思います。

もしかしたら、自分がそこまで苦労することなくフランス語もわりと違和感なく話せるようになったのは、音感を鍛えてもらったからなのかも知れない・・・と、その時初めて、感謝の気持ちすら覚えました。

音を聴き分ける耳を育てる

現在5歳になる息子がいますが、まだピアノを習いに行かせたりしていません。

本人が「やってみたい」とまず思うことが大事かな・・・というのもあるのですが・・・、でもできたら早いうちに音感を鍛えてあげたいなという気持ちはあります。

家には旦那の趣味でドラムセットやギター、レコードプレーヤー、そしてわたしの趣味で電子ピアノもあり、本人が触ろうと思えば触れる環境にしてあって、産まれた時からわりと音楽には近い環境を作っています。

また、子供づれで行けるクラシックコンサートに連れて行ったり、映画もなるべく音楽のセンスの良いもの(ソウルやダンスなど、特にクラシックにはこだわらず)を観せるように心がけています。

そうしていると、音楽に敏感に反応するようになり、一度聞いただけで曲を覚えて「あっ!これ**の曲だ!」なんて言うことが増えたり、映画の挿入歌を鼻歌で歌ったりするようになりました。

また、CMなどで英語やフランス語のフレーズを聞くと、意味も分からないなりに綺麗な発音で真似をしたりします。

わたしのように絶対音感をつけるための特訓をするまでもなく、音楽を小さな時から意識して聴かせてあげるだけで、耳は結構鍛えられるのかなと思ったりもします。

将来、英語や他の言語を学ぶ時にもしかしたらそれが有利に働いて、あまり苦労したりハードルを感じることなく学んでいけたらいいなと思います。


音楽に接して音感を鍛えることで、語学力も良くなるのでは?と言う実体験をお伝えしました。

これは個人的な経験と感想なので医学的にとかどうか分かりませんが・・・、今「音楽なんて習っても何の特にもならないんじゃない?」なんて思っている方がいたら、そんな考え方もあるんだなって思っていただけたらなと思います。

 

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